韓国シティポップのおすすめ曲の動画を紹介(Yerin Baek・Brave Girls・dosii・Night Tempo・Yubin・YUKIKA・竹内まりや・山下達郎)|J-POP・K-POP
日本と韓国の文化交流上の関係は強い。韓国の若者は日本のアニメやゲームを消費し、日本の若者は韓国のポップ・ミュージックに浸る。ファッション、メイク、イラストなどの類似性を見てみてもそれは理解できる。例えば、日本と北アフリカや南米や東欧の文化の差異よりも、日本と韓国の文化の差異の方が小さいことは容易にわかるだろう。
山下達郎・竹内まりや夫妻に代表される、シティポップと呼ばれる音楽ジャンルが、近年日本国外、特に北米や東南アジアで注目されている。文化的なつながりが深い韓国が例外であるはずがない。本記事では、韓国産のアメリカ由来の日本風音楽である現代韓国シティポップの楽曲を厳選して紹介する。
なお、「シティポップとは、(1)メロディにうねりがあり、(2)特にベースにグルーヴ感があり、(3)ドラムにリバーブがかかっていて、(4)シンセサイザーの人工的な音色が用いられていて、(5)サックスのソロやブラスのバッキングで支えられている、日本のあるいは日本インスパイアの音楽ジャンルである」。
シティポップの特徴づけについては、次の記事を参照してほしい。
1. Yubin「淑女」
バブル崩壊前の勢いのある東京を想起させる曲調と背景だ。大きな肩パットが入ったスパンコールのコスチュームや半透明の大きすぎる眼鏡もその時代を彷彿とさせる。ソロ活動に移行する前、YubinはJYP Entertainment所属でJYパークにプロデュースされたアイドルグループWonder Girlsとメンバーとして活躍していた。現NiziUのリオがオーディションNizi Projectでカバーした曲だ。
2. YUKIKA「SOUL LADY」
Yubinの「淑女」をリスペクトしたこの曲を歌うのは、シティポップをコンセプトにして韓国で活躍してきた日本人ソロシンガーYUKIKAこと寺本來可。日本のゲームTHE IDOLM@STERが原作の韓国語実写ドラマTHE IDOLM@STER.KRに俳優として出演したのを機に韓国に活動拠点を移している。
3. YUKIKA「NEON」
Appendix A. PRODUCE48「1000%」
YUKIKAのデビューシングル。MVは1989年の日本から現代の韓国へのタイムリープがテーマ。編曲、作曲、作詞はOREO(IZ*ONEを生み出したPRODUCE48のオーディション曲「1000%」などを制作)。
4. MIYU「My Type」
5. MIYU「Plastic Love」
MIYUこと竹内美宥は、AKB48のメンバーとしてオーディション番組のPRODUCE48に参加したが、IZ*ONEのメンバーには選ばれなかった。その後、AKB48を辞め渡韓し、韓国の事務所に所属することになった。そして、Yoon Jong Shinのプロデュースで「My Type」を発表するなどした後、フリーになる。現在は、洗練されたセルフプロデュースで竹内まりやの「Plastic Love」などシティポップ楽曲のカバーを中心にYouTuberとして活躍している。
ちなみに、次の記事でIZ*ONEやPRODUCE48について触れているので、気になる場合は参照して欲しい。
6. Yerin Baek「Square」
7. Yerin Baek「Maybe It’s Not Our Fault」
これらは韓国若手女性シンガーの代表格になろうというYerin Baekの曲だ。独特の哀愁が現代韓国を感じさせるとともに、リバーブ効果の大きい音作りからくる懐かしさもある。ソロ活動の前は15&というデュオでアイドル的な人気を博していた。彼女は時折、久保田利伸の「La La La Love Song」のカバーを日本語のままで披露する。
8. dosii「lovememore」
韓国の男女二人組dosiiによるメローなスローポップソング。東京などの日本の土地とは少し異なるけれども、湿度が高い東アジア特有の匂いが立ち込めてきそうな曲調と映像。現代日本人にとっては、時間的に隔たった80年代に思いを馳せる場合とパラレルに、空間的距離がある韓国を感じるのは、どこかノスタルジックな気分になる。
9. Mariya Takeuchi「Plastic Love (Night Tempo 100% Pure Remastered)」
Appendix B. Mariya Takeuchi「Plastic Love」
竹内まりやの「Plastic Love」をシティポップのアンセムへと押し上げたこのリミックスを作成したのは、日本語に堪能な日本通の韓国人DJであるNight Tempoだ。
11. Brave Girls「We Ride (Night Tempo Edit)」
12. Brave Girls「We Ride」
Brave Girlsによる80年代風の曲は、Night Tempoによってリミックスされてもいる。Brave Girlsは、韓国軍人のリフレッシュのための公演に通い詰めて熱烈なファンを獲得していき、そのパフォーマンスが韓国の一般国民に発見されたことによって一躍人気となったグループだ。
13. TWICE「SAY SOMETHING」
韓国人5人(チェヨン、ダヒョン、ジョンヨン、ジヒョ、ナヨン)、日本人3人(ミナ、モモ、サナ)、台湾人1人(ツウィ)で構成されるTWICEのナンバー。ドラムにかかるエコー、抑揚のあるメロディ、サックスのソロがシティポップを彷彿とさせる。
ちなみに、次の記事でもTWICEについて触れているので参照して欲しい。
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